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黒石礁

黒石礁

黒石礁は戦前から開かれているリゾート地

大連市沙河口区黒石礁

戦前から黒石礁と呼ばれ星ヶ浦(星海公園)の別荘地として発展してきた大連市西部にある繁華街です。周辺に大学があることから学生街、ハイテクパークやソフトウェアパークの入り口にある多くの人でにぎわうショッピング街、そして、旅順へ向かうバスセンターがあるので、旅順への出発口など黒石礁は様々な顔を持っています。

『大連市街地用途別現況図』 1937(昭和12)年 大連市発行を見ると、当時すでに現在とほぼ同じ区画になっていることが分かります。多くが住宅(別荘)地で、商業用の建物は地図上で数えるほどしかなかったようです。

1909(明治42)年に整備された人工の海水浴場である星ヶ浦にあわせて、黒石礁までアスファルトの道路、路面電車が開通し、高級別荘地として発展していきます。現在でも旧別荘は軍用地として管理されて保存されています。路面電車202黒石礁駅のすぐ北側には、清朝皇族 愛新覚羅憲奎(金壁東)旧邸宅が残っています。旧邸宅がある西村街から大連自然博物館へ続く道には多くの別荘が現存しています。中には、伝張作霖の別荘なども残っています。

近年、再開発が進められて、黒石礁名物として有名だった露天通りなどが一掃されて、まるで違う街のようにドンドン変化しています。辰熙星海国際などの新しいマンションが建設され、商業ビルなども整備されてきています。
黒石礁は、新しい建物と昔からの建物が区画内で共存するとても不思議な雰囲気の街です。

周辺の環境

黒石礁を挟むようにして2つの大学があります。北側には、東北財経大学(東門)、南側には大連海洋大学(旧大連水産学院)があります。両大学の東門や正門へ続く道に飲食店や商店が軒を連ねます。

スーパーは、新マート(新码特)がバスセンターに隣接してあります。銀行も密集しており、コンパクトにまとまっていて便利です。ホテルでは、米系チェーンホテルであるスーパー8ホテル(速8酒店)があります。日本の電気店ラオックスを買収した蘇寧電器(苏宁电器)などもあります。
飲食店では、マクドナルド、KFC、サブウェイ、ピザハットなどの世界的なチェーン店、アミチコーヒー、亜恵(中華のファストフード店)、紅葉(日本料理)、昌隆肥牛火鍋城など色々とそろっています。多くの飲食店が、辰熙星海国際周辺に集まっています。

その他、Watsons(ワトソンズ・ドラックストア)、学生向けの本屋である黒石礁考試書店(KFC上)、海洋大学前には、大連自然博物館などもあります。

黒石礁バスセンターから旅順へ

旅順へ向かうバスは、大連駅北口を出発して、黒石礁バスセンターを経由して向かいます。旅順のほかにも開発区へ行くバスもあります。

旅順へ続く道は、旅順南路と呼ばれ、開通したのは1922(大正11)年です。2005年までは一部有料道路でしたが、現在は無料となっています。旅順南路は、ハイテクパーク、かつて保養地として整備された小平島、大連アセンダスITパーク(大連ソフトウェアパーク第2期)、大連一の桜の名所といわれる龍王糖を通過し、黄海に沿って旅順まで約32キロで結びます。

旅順南路の開通式には、資金面で多大に貢献したという川島浪速やその養女川島芳子も参加しています。

参考サイト
仲尾純一郎&大連霞小同窓会
旅順南路(Wikipedia)
参考文献
『幻の大連』 松原 一枝・新潮社
『たうんまっぷ大連』 たうんまっぷ大連頒布会

アクセス / 地図

<バス>各黒石礁、黒石礁街。旅順行きのノンストップバス。<電車>202 黒石礁。

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この投稿は 2011年1月31日 月曜日 3:37 PM に 観光・遊び・買い物, ショッピング カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2011-01-31
更新日: 2013-02-08
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