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Vol.3「食中毒対策in中国」

Vol.3~食中毒対策in中国~

 管理栄養士の白石香代子さんがつづるフードエッセイ。栄養の専門家の視点から、大連での食生活に、中和折衷の新たなエッセンスを加えてくれます。

 最も暑い8月。ビールも屋台も楽しい時期ですが、食中毒予防は特に欠かせない時期です。食中毒とは、「食中毒菌が食品と一緒に体内に入り、腹痛・下痢・嘔吐・発熱などを引き起こすこと」を言います。中国生活の中、このような症状はみなさん、少なからず経験があると思います。予防の三代原則は『付けない(清潔)、増やさない(迅速、冷却、乾燥)、やっつける(殺菌)』ですが、日本とは違う環境。中国ならではの対策も必要です。
 外食派の方も自炊派の方も必見!今回は簡単に出来る食中毒予防対策を、お伝えしていきたいと思います。

殺菌効果のある食品に注目!

1 にんにく&玉ねぎを食べよう
 アリシンという強い殺菌作用と細菌の繁殖を抑える成分を含んでいます。体内に侵入した細菌やウイルスをやっつけたり、感染症の予防、食品についた菌の殺菌効果が期待できます。

2 お酢やレモンを活用しよう
 酢酸やクエン酸は、体内に入った食中毒菌の増殖やピロリ菌の増殖を抑えてくれます。酢ものやレモン使用のサラダなど、積極的に取り入れるようにしましょう。
※活用例・除菌版※
 まな板や包丁を洗浄後、原液のお酢をシュシュッとスプレー。その後、熱湯消毒し、乾燥。

3 緑茶を飲もう
 成分のカテキン、実はO-157に対しても強い抗菌作用を持っています。また赤痢菌やコレラ菌などの食中毒菌の増殖抑制作用があることも明らかになっています。中国緑茶もなかなかの美味。日常生活に取り入れましょう。

4 手を洗おう!
 手洗いは食中毒予防の基本。自宅では石鹸で手を洗う習慣を付けましょう。外食の際、手洗い場が無い食堂も多いですよね。除菌シートや湿布を携帯する習慣を。シートで手を拭き、テーブル等も拭いて、衛生空間を自分で作ることをオススメします。

自炊の5ポイント

1 生鮮食品購入後、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる
2 生の肉や魚を切った後に、生食用のサラダや果物を切らない
3 食品の加熱は十分に
4 料理を、室温に長く放置しない
5 調理器具は使用後すぐに洗い、定期的に熱湯消毒などを

細菌は目にはみえませんが、 日頃からこれらを心掛け、食中毒を予防しましょう!

管理栄養士 白石香代子

<プロフィール>大連生活3年目のアラフォー。某日系会社のコンサルタント、真の姿は管理栄養士。『中国食材を使った日本人の口に合う健康料理』をテーマに、楽しい食を提供中♪

ブログ 【China&Japan おいしい食卓】~管理栄養士xiangdaizi~

この投稿は 2013年8月20日 火曜日 5:33 PM に Whenever誌面コンテンツ, 中国、食のあれこれ カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2013-08-20
更新日: 2014-01-10
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