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Vol.2「世界五大健康食品を大連で食す!」

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 管理栄養士の白石香代子さんがつづるフードエッセイ。栄養の専門家の視点から、大連での食生活に、中和折衷の新たなエッセンスを加えてくれます。

 みなさんは、「世界五大健康食品」をご存知ですか?
 少し前になりますが、2006年にアメリカの健康専門誌『ヘルス』が発表したものです。国により素材や製法などは違いますが、上手く取り入れ、健康生活に役立てていきましょう。
1 大豆(日本)
 中国では黄豆とも呼ばれます。通称「畑のお肉」。大豆のたんぱく質は、必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。脂質はリノール酸が多く、血中コレステロールの低下、動脈硬化予防に効果があります。骨粗しょう症予防や女性ホルモンのバランスを調整する機能のあるイソフラボン、脳を活性化させる作用のあるレシチン、脂肪やコレステロールを取り除く働きのあるサポニンなど、特有の成分も魅力。
2 キムチ(韓国)
 キムチの乳酸菌は腸内環境を改善し、免疫UPに繋がると言われています。加熱しないためビタミンCが破壊されにくく、発酵過程でビタミンB1、B2などが増えます。さらに唐辛子に含まれるカプサイシンには、血行促進効果や内臓脂肪を燃やすなどの効果があります。
3 オリーブオイル(スペイン)
 注目される成分はオレイン酸。オリーブ油中の脂肪酸の70~80%を占めます。オレイン酸は酸化しにくく、血中コレステロール中の悪玉コレステロールのみを低下させる働きがあります。中性脂肪が気になる方にもお勧めです。
4 ヨーグルト(ギリシャ)
 乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を調え、免疫力を高める働きがあります。便秘や下痢の改善、コレステロール低下、高血圧や肝臓障害の軽減などにも効果的。カルシウムは乳酸菌により効率的に吸収され、骨粗しょう症予防にもつながります。
5 レンズ豆(インド)
 中国では小扁豆。山西で生産されています。たんぱく質や鉄分、ビタミンB群(特にB1、B2、B6、ナイアシン)、E、レシチンなどが豊富です。貧血、疲労回復、美肌、老化予防、免疫力アップなどに効果があります。また、食物繊維が多いので、コレステロールの低下、整腸作用、動脈硬化予防が期待できます。

 豆類は市場のお米屋さんやスーパーの雑穀コーナーで、購入することが出来ます。豆腐や納豆、味噌といった大豆加工食品もお勧め。レンズ豆は15分位でやわらかく煮えるので便利です。スープやカレーライス、煮込み料理にも手軽に使えます。
 朝鮮半島に近い大連、韓国系のお店も多いですし、キムチはよく見かけますよね。
 オリーブオイルは外資系のスーパー(カルフールやウォールマート)を覗いてみてください。

管理栄養士 白石香代子

<プロフィール>大連生活3年目のアラフォー。某日系会社のコンサルタント、真の姿は管理栄養士。『中国食材を使った日本人の口に合う健康料理』をテーマに、楽しい食を提供中♪

この投稿は 2013年7月11日 木曜日 2:23 PM に Whenever誌面コンテンツ, 中国、食のあれこれ カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2013-07-11
更新日: 2013-09-16
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