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富山県とYKKが企業実務研修を実施 県内大学生が13日間で多業種を体験

観山閣で取り組んだ清掃研修

YKKで最終日に行った総括会

 富山県が県内の大学生を対象に2月23日から3月9日の13日間、大連YKKジッパー社(開発区鉄山西路、大連吉田拉鏈有限公司)を中心とした「企業実務研修」を実施し、学生7人が中国の日系企業でビジネス現場を体験した。
 同研修は富山県が今回初めて実施したもので、「海外の日系企業のビジネス現場を体験し、グローバルな視点で活躍できる人材への第一歩を」が目的。これまでにも中国人学生の研修を行っている同社が全面的に協力した。
 学生は、同社の社員寮に宿泊しながら、同社の工場見学からファスナーの組み立て作業の現場勤務を体験。このほか、同県企業のトナミ運輸、北陸銀行の幹部らによる講演を受講したり、ソフトウェアパーク内の企業を見学したりした。
 また、瓦房店の日本式温泉旅館「観山閣」で宿泊サービスを学び、中国人学生の家庭でホームステイの体験や中国人学生と討論会にも参加、中日文化のギャップや日本サービスを中国で実現する難しさを学んだ。
 最終日の総括会で学生たちは、「各研修の目的を明確化させることが大切だと知りました」「中国文化、習慣がわからず、中国人との接し方に困りました」など細かに振り返った。これに対してYKKジッパー社の佐々木慶弘総経理からは「日中のギャップを自ら乗り越える対応力を身につけて欲しい」などと的確なアドバイスを受け、学生たちはメモを取りながら熱心に聞いた。
「自分を変えたい」と参加した田中彩乃さんは、「中国人の優しさを肌で感じ、中国のイメージが変わりました。研修を通して新たに挑戦したいことが見つかりました」と力強く語っていた。

この投稿は 2013年4月17日 水曜日 7:51 PM に Whenever誌面コンテンツ, ニュース カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2013-04-17
更新日: 2013-04-17
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