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エコ文明都市・大連生態科技創新城

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大連国際空港の西側に広がる甘井子区の広大な用地で建設が進められているハイテクニュータウン「大連生態科技創新城」に、広く海外から企業誘致するため、大連人民政府の曲暁飛副市長を団長とする海外派遣代表団が4月に韓国、シンガポール、香港を訪れ、訪問先で政財界やマスコミ界の関係者と積極的な商談を進めた。

大連市が海外企業の誘致へ代表団 韓国、香港、シンガポールに続き、近く日本へも派遣

大連生態科技創新城の完成予想図
建設が進む大連生態科技創新城

 大連生態科技創新城の建設地は、同区菅城子と辛案子街道に位置する65キロ平方メートル。なだらかな丘陵と豊かな緑に恵まれた自然環境を生かし、企業から住宅、商業、娯楽、教育施設のそろったハイテクニュータウンを建設する。大手デベロッパーの億達集団(本社・大連)が開発主体となって建設が着々と進められ、昨年4月には遼寧省政府から遼寧沿海経済ベルトの重点支援地区に組み入れられ、11月には国家発展改革委員会から国家ハイテクサービス産業基地の指定を受けた。
 広大な建設用地の中で、中核ゾーンは15.26平方キロメートルで、面積15万平方メートルの産業ビルも完成して今年9月末までには供用開始となる。さらに年内には30万平方メートルの産業ビルや8万平方メートルの商業施設、80万平方メートルの産業と生活の合体施設、3万平方メートルの5つ星ホテル、国際標準の小中学校と幼稚園、公園も着工し、2012年には完成の予定になっている。
曲副市長がトップセールス
 立地の良さも特徴的で、大連国際空港から5キロ、間もなく開通する新幹線ターミナルまで12キロ、大連港旅客ターミナルまで15キロと、公共交通機関と短時間で結ぶことができる。
 地元の甘井子政府や大連市政府も全面的に開発をバックアップしており、今回の海外派遣代表団も曲副市長が団長を務めてトップセールスを行うなど、政府関係者の意気込みをうかがわせた。
 今回の代表団は4月17日から27日までの日程で、韓国、香港、シンガポールを訪問。それぞれの訪問先では、世界的にも知られた大企業を訪れ、企業のトップや政界の重鎮らと面談。大連生態科技創新城の計画や国家、遼寧省、大連市の各政府によるバックアップ、さらには各種優遇政策などを紹介し、「大連生態科技創新城はエコ文明都市であり、投資対象としても有望だ。地元政府も進出企業に対して全面的にサポートする」とアピールし、誘致を訴えた。
日本企業などへも大きな期待
 本来は日本も訪れ、経済会を中心に誘致活動を行う予定だったが、3月11日に起きた東日本大震災の影響で見送っていた。しかし、日本国内の情勢も安定の兆しが見えて来たことから、早ければ7月にも大連市側の訪日代表団を派遣、政財界のトップらと面談することにしている。
 現在、日本企業数社と進出に向けての話し合いが続いているほか、日本人学校の移転、建設計画も進められており、大連市側の日本企業、日本人の入居に対する期待は大きい。

この投稿は 2011年6月1日 水曜日 7:44 PM に Whenever誌面コンテンツ, ニュース カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2011-06-01
更新日: 2011-10-10
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