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第8回 牡蠣と豆腐の炒め物

牡蠣は海のミルク

 大連の郷土料理といえば海鮮料理。その食材の代表格は何と言っても牡蠣でしょう。大連湾や旅順、石城島などで盛んに養殖され、秋から春にかけて海鮮市場や地域の露店にたくさん出回ります。調理方法は様々ですが、日本と同じように新鮮な牡蠣は生で食べることもあります。それでも生牡蠣は避けたほうが無難かも知れません。生牡蠣をレモンで食べたくなったら、信頼できる日本料理店に足を向けましょう。
  牡蠣は〝海のミルク〟とも呼ばれ、頭が良くなると言われるドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸などの脂肪酸が多く含まれ、タウリン効果で疲労回復にも効果があります。ちなみに大連の言葉は「牡蠣の味」とか「牡蠣くさい」と言われるそうですが、要は「大連の言葉はなまっている」と言うことを特産の牡蠣をもじって皮肉っているようです。そんなたとえに使われているくらい大連では牡蠣を食べているのでしょう。
 私の家の近所にある市場の中には魚屋さんはありません。水を使うせいなのでしょうか、魚屋さんは路上で商っていますが、身を刺すような冷たい風が吹く中で黙々と牡蠣の殻をむいています。せめて風が吹きませんように、帰ったら暖かいお風呂に入って疲れを取るようにと、祈らずにいられません。

【料理】

材料(4人分)
牡蠣(むき身)・・・・・・300g
豆腐・・・・・・・・・・・1丁
ニラ・・・・・・・・・・・・30g
大根・・・・・・・・・・・10センチ
白ネギ・・・・・・・・・・1/3本
ショウガ・・・・・・・・・10g
ニンニク・・・・・・・・・1/2片
サラダ油・・・・・・・・・大さじ4
合わせ調味料
赤みそ・・・・・・・・・・・大さじ1
酒・・・・・・・・・・・・大さじ2
豆板醤・・・・・・・・・・小さじ2/3
スープ・・・・・・・・・・大さじ2
片栗粉・・・・・・・・・・大さじ2
水・・・・・・・・・・・・大さじ1

作り方

① ボールの中にたっぷりの大根おろしを入れ、その中で牡蠣をひとつひとつきれいに洗う。大根おろしを取りザルに上げ水気を切る。
② 豆腐は少し重みのある平らな皿などをのせて水気をきるが、中国の硬い豆腐ならそのまま使えそう。3センチ角に切っておく。
③ 白ネギ、ショウガ、ニンニクはそれぞれみじん切りにする
④ 分量の調味料、スープを混ぜ合わせて、合わせ調味料を作る。
⑤ 中華鍋にたっぷりの熱湯を沸かし、この中にザルごと牡蠣をつけて軽くゆで、身が少し縮まったら引き上げる。水気をきり、茹で汁は捨てる。
⑥ 中華鍋を熱してサラダ油をなじませ、③の野菜を中火で炒め香りが立ったら豆腐を加え強火で形をつぶさないようにサッと炒める。さらに⑤の牡蠣、ニラを加えニラがしんなりしたら、合わせ調味料を入れて炒め合わせる。
⑦ 材料に味がついたら、水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げる。

この投稿は 2012年4月17日 火曜日 11:12 AM に Whenever誌面コンテンツ, 恵太太の季節を食す カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2012-04-17
更新日: 2012-06-06
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