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第4回 豚肉と酸菜の炒め煮

第4回 豚肉と酸菜の炒め煮

肌にもうれしい保湿効果

 大連の市場巡りが大好きな「恵太太」さん。日本ではワーキング主婦として短時間に手早く、しかも美味しい料理作りの技と経験を積んできました。この大連でも店頭に並んでいる季節の食材を見つけては、料理づくりを楽しんでいます。そんな「恵太太」さんに季節感たっぷりのレシピを紹介してもらいましょう。

 20年前に初めて訪れた北京。民家の前に山のように積まれた白菜や大根は、冬を迎える北京の風物詩でした。外が零度以下になっても水分がなくなることはなく、野菜の保存方法となっていました。古い民家に代わって高層マンションになった現在、白菜や大根はどのように保存しているのでしょうか。
 大連でもトラックの荷台に満載した白菜を路上で販売していたり、蛇腹に切った大根を洗濯用ロープに干したりしている光景を見かけるようになりました。いよいよ冬の到来です。
 白菜の原種は地中海沿岸で、紀元前に中国へ渡って16世紀から18世紀にかけて品種改良され、今日見られる結球状の白菜が栽培されるようになったと伝えられています。日本で結球種の白菜が食べられるようになったのは意外にも遅く、20世紀に入ってからだそうです。朝鮮半島では代表的な漬物、キムチの主材料として使われていて、北朝鮮、韓国にとっても切り離せない野菜となっています。
 白菜には炭水化物、タンパク質、ビタミンC、ビタミンEなど多くの栄養素が含まれ、便秘や咳止め、消化に効能があります。特に女性にはうれしい保湿効果もあり、冬の乾燥には強い味方なのです。また、白菜をたくさん食べている中国人や日本人には乳癌の発病者が少ないとも言われています。
 私も毎年、塩昆布や柚を入れて白菜を漬けていました。炊き立てのご飯に白菜漬けの葉をくるんで口に入れると、他のおかずが要らなくなるほど食が進みます。しかし、せっかく大連にいるのですから、今回は中国人の友達に白菜の漬物を教えてもらいました。この漬物はそのままで食べる事は少なく、煮たり炒めたりして食卓にあがるそうです。新しい味にチャレンジです。

材料

・酸菜 300g
・五花肉 100g
・粉条 100g
・ネギ
・生姜、八角
・塩、醤油、うま味調味料、コショウ
・ワケギ、香菜

作り方

(1)粉条を30分ほど水にもどし、やわらかくしておく
(2)酸菜は3から4回水を変え、よく洗ってからみじん切りにしておく
(3)フライパンに油を引き、肉を入れ色が変わったら、刻みネギ、生姜、八角を入れてさっと炒め、しぼった酸菜を入れてさらに炒める
(4)酸菜がひたひたになるくらいの水を入れます。ここで柔らかくなった粉条を入れ、塩、醤油(少々)、うま味調味料を加え中火で20分ほど煮込みます
(5)火を止める直前にコショウを入れ、皿にもったら、刻みワケギ、香菜を散らして出来上がり

この投稿は 2011年12月12日 月曜日 7:56 PM に Whenever誌面コンテンツ, 恵太太の季節を食す カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2011-12-12
更新日: 2012-01-03
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