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大連市中日経済合作交流協会 徐 朝法さん xu chaofa

大連市中日経済合作交流協会 徐 朝法さん xu chaofa

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徐朝法さん

「大連市中日経済合作交流協会の活動を通して、日本と中国の活発な経済交流、そして友好を実現させたいと願っています」

 6月13日から21日の9日間、西崗区奥林匹克(オリンピック)広場で「日本商品大連地区巡回展」が開かれる。日本商品を展示、販売する大型イベントになると予想されるが、この巡回展の実施機関が「大連市中日経済合作交流協会」だ。同会会長の徐朝法さんへ、巡回展にかける思いや、今後の構想などを聞いた。(関連記事は40ページ)

 大連市中日経済合作交流協会の設立目的は、どんな点にあるでしょうか。

 大連と日本各地の経済交流が目的です。大連に、日本との友好団体はたくさんありますが、当協会は経済を中心とした唯一の団体です。そのため、日本からの関心も高いと感じています。活動を通して、活発な経済交流と友好を実現させたいと願っています。

 具体的には、どの様な活動を行ってきましたか。

 当協会は、2013年9月に設立されましたが、2014年には26の活動を実施することができました。具体的には、ビジネス商談会や展覧会、投資説明会などです。中でも、「大連国際老齢産業博覧会」が最も大きな活動でした。

 さて、「日本商品大連地区巡回展」も大きなイベントになると思いますが、開催の動機や目的を、お聞かせください。

 現在は、たくさんの日本企業が中国で商品を売りたいと考えています。ですが、中国市場の勝手が分からなかったり、手続きが面倒だったりと、いろいろと問題があり、中国進出に踏み切れないのが現状ではないでしょうか。そこで、大連市政府や税関の支援も得て、手軽に中国での販売を試せる企画として、巡回展を考えました。当日は販売だけではなく、商談も可能です。

 日本から来連し、出展する企業も多いのでしょうか。

 ブース数では、25個のブースを日本からいらっしゃる企業が使います。実際は、1つのブースを複数の企業が使用する場合もありますので、企業数ですと、約50社が日本から来連されます。

 巡回展の後は、「江戸小城」のプロジェクトが控えていると思いますが、これはどの様なプロジェクトでしょうか。

 アウトレット「百年港湾」の一角に、日本風の建築で、日本の商品を扱う一大商業施設を建設するというものです。面積は約4000平方メートルで、主に「日本商品店舗街」「日本料理飲食街」「日本商品スーパー」「日本経済文化大連商務会館」から構成されます。来年の5月に開業を予定していますが、既に出店の予約も入っています。

 「江戸小城」の狙いは何でしょうか。

 4つあります。1つ目は、「江戸小城」を通して、たくさんの日本商品を中国へ紹介すること。2つ目は、輸入商品の市場拡大です。3つ目は、日本体験です。日本風の建築ですので、日本の皆様には故郷を、中国の皆様には日本を感じていただきたいと思います。4つ目は、経済交流の場の提供です。また、大連を皮切りに、瀋陽や青島、上海でも「江戸小城」を展開したいと考えております。

 「江戸小城」の次は、何か構想されていますか。

 次の構想もあります。「(中日合作)大連長寿共生中老年健康館」です。これは、日本から最先端の介護サービスなどを導入し、「リハビリテーション」「在宅介護、訪問サービス」「介護人材の育成」「リハビリ、介護用機器の賃貸サービス」「健康食品、栄養保健の指導サービス」を1つにした健康館です。お年寄りに元気で幸せな老後生活を提供することが目標です。

 最後に、さらにその次があれば、教えていただけませんか。

 あります。「健康館」の次は、「野菜加工配送センター」の建設です。これは文字通り、加工済みの野菜を、個人宅や料理店、ホテル、スーパーなどに届ける野菜の配送センターです。「加工済み」が重要で、これにより家庭や料理店からゴミを減らすことができます。また料理の際、野菜を切る手間も省けます。扱うのは、日本の野菜と中国国内の野菜です。日本の野菜は高所得者向けで、中国の野菜はドイツやアメリカへの輸出も視野に入れています。「安心の食」を提供します。ここまでが、最初の5年間で達成したい計画です。

  6月13日到21日,“日本商品大连地区巡回展”将在奥林匹克广场举办。承办单位是“大连市中日经济合作交流协会”,展会上将展出日本商品的同时,还有大型的销售活动。这次的采访人物是中日交流协会的会长徐朝法先生,听他来谈谈关于此次巡回展的预想及今后的构想。
  “大连市中日经济合作交流协会与2013年9月成立,到2014年为止,已举办了26次活动,其中最大的活动是‘大连国际老龄产业博览会’。此次巡回展计划能够为日本企业进入中国市场提供帮助。会展期间,不仅仅可以简单地买卖交易,还可以进行商业会谈。之后,日本商品交易的大型商业设施建筑‘江户小城’、‘(中日合作)大连长寿共生中老年健康馆’、‘蔬菜加工配送中心’也在计划中。希望能够通过我们的活动能让中日间有更活跃的经济交流,实现友好发展的心愿。”

【経歴】
 1963年、大連市に生まれる。大連理工大学で建築を専攻。卒業後にアモイ科技大学でMBAを取得。その後、広告会社や飲食店、印刷所などの経営に携わる。1999年に大連市建設工程集団の設立に関わり、大連建工国際経済技術合作有限公司や大連五洲国際人材派遣有限公司、大連長寿共生介護服務有限公司などの総経理を務め、2013年9月、大連市中日経済合作交流協会の会長にも就任。

インタビューを終えて
計画性と手腕に期待
 「日本商品大連地区巡回展」と「江戸小城」を中心にお話を伺おうと思っていたが、その次、さらにその次の次まで構想されていて、徐さんの計画性には驚かされた。
 計画をその通りに実現させるのは、大変なことだと思うが、徐さんの手腕に期待したいと思った。大連市中日経済合作交流協会の会長に就任する前も、会社経営などで辣腕をふるっていた徐さんだから、きっと何とかしてくれるだろう。徐さんの構想が現実となる日を、楽しみに待ちたい。

武井 克真

この投稿は 2015年6月12日 金曜日 4:11 PM に Whenever誌面コンテンツ, 巻頭インタビュー カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2015-06-12
更新日: 2015-11-25
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