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管理栄養士の食コラム

Q&A編

 健康に関する情報は、たくさんありますが、1つの栄養素(食品)に対し、評価が正反対の場合もあります。健康に関する情報には、どの様に向き合い、どう判断するべきでしょうか?

ご相談、ありがとうございます。おっしゃるとおり、健康や食品、栄養素に対して様々な研究結果が次々と出ていますよね。さらにマスコミがその一部を取り上げることにより、私たちに届く情報は錯綜しやすくなっているように感じます。難しいですよね。

 たくさんの健康情報が溢れる中、その情報の信頼性をいかに評価するかが大事になります。
 情報判別のポイントとして、以下をご紹介したいと思います。

1 具体的な研究に基づいた情報か
  具体性を感じない場合は、過大評価しないほうが良い

2 研究の対象はヒトか
  動物実験や細胞実験では、必ずしもヒトに当てはまるとは限らない

3 論文での発表か、学会での発表か
  学会発表の場合は、科学的評価の対象として不十分な場合がある

4 論文の場合、医学誌や専門誌などにも取り上げられているか
  取り上げられていない場合、参考程度で良いと思われる

5 研究の対象は精度の高いものか
  対象者を無作為に抽出、ある程度の年数をかけている場合は信頼性が高い

6 複数の研究で支持された結果か
  オンリーワンの場合、判断しないほうが良い

 上記6つ全てに当てはまる内容ならば、正反対の評価でも受け入れて問題ないでしょう。参考にしていただけますと幸いです。

文章・管理栄養士 白石香代子

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この投稿は 2015年6月12日 金曜日 3:59 PM に Whenever誌面コンテンツ, 管理栄養士の食コラム カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2015-06-12
更新日: 2015-06-12
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