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Q&A編

管理栄養士の食コラム

Q&A編
質問
  和食は体に良いと言われていますが、なぜ体に良いのか、科学的根拠を知りたい。
回答
  昨年、世界無形文化遺産に和食が登録されましたよね。理由として「栄養バランスに優れた健康的な食」「自然の美しさや季節感を表現する料理」などが挙げられています。
  生食が多く、素材の味を重視する薄口の味付け。そして繊細な盛り付けが和食の特徴。
  この「生食」「薄味」「盛り付け」の3点から、回答していきたいと思います。

1. 生食は身体に良い?(野菜、果物、刺身など)
  生のまま食べるということは、ミネラルやビタミンなどが加熱により破壊されないため、より多くの栄養素を摂取できることにつながります。
  生の食材には多くの栄養素が最も吸収しやすい状態で含まれています。生食により、老化を遅らせ、良い健康状態を獲得することができると言われています。
2. 薄味は身体に良い?
  「味付けが濃い=塩分が多い」ことが大半です。塩や醤油、味噌などの調味料の塩分過剰摂取は、高血圧やむくみの原因にもなります。また味の濃い料理には塩分だけでなく、糖分も多く使われることが多く、カロリーもそれだけ高くなります。肥満にも繋がりやすくなるんです。
  塩分の摂取量は1日10グラム以内が目安。だしをしっかりきかせ、素材のうまみを利用する和食は、理に叶うと言えます。
3. 盛り付けは大事?
  配食や器まで考える和食の盛り付け。
  目から入る食材や素材の視覚情報によって、脳の神経が刺激され、胃酸の生産分泌、だ液の分泌、消化酵素の分泌準備、腸のぜん動運動の準備などが開始されます。つまり、スムーズな消化を促すことも可能になります。

文章・管理栄養士 白石香代子

白石さんへのご質問は、編集部(E-mail:mail@wheneverdalian.com)へお送りください。

この投稿は 2014年7月17日 木曜日 7:35 PM に Whenever誌面コンテンツ, 管理栄養士の食コラム カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2014-07-17
更新日: 2014-10-07
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