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大連のフリーペーパー事情について

　初めて訪れる異国の地は誰もが不安を抱くものです。そんなときにあると安心するのが、フリーペーパー、しかも、日本語であれば本当心強く感じる経験をした人も多いのではないでしょうか。一般的にフリーペーパーやDMと呼ばれる無料の情報誌です。旅行者、出張者だけではなく現地に住む日本人や日本語を話すことができる地元の人たち向けに飲食店や観光、イベント、生活、ナイト情報等を紹介しています。さらにクーポン券などがついてることも多いようです。

　現時点大連で入手可能なフリーペーパーは6誌あります。最盛期は8誌ほどあった時期もありましたが、多少淘汰されたようです。上海で5誌だと聞きます。そのため、大連の5誌は多いのかもしれません（ただし、上海はうち2誌が週刊誌。大連はすべて月刊誌です）。

入手可能なフリーペーパー5誌

Whenever DALIAN 公式サイト Whenever大連ローカル
大連漫歩広告有限公司
　2005年12月創刊、ニュースやイベント、企業活動紹介など経済系の記事が豊富です。さらに、大連へ関わる人たちへのインタビューや連載読み物、生活、求人情報なども充実しています。長期滞在の日本人や出張者などに支持されている雑誌のひとつだといえます。大連のほかにも上海、北京、広東などでも発行しています。コンシェルジュと同様に日本式クラブなどのナイト系の広告が少ない構成であることも大きな特徴です。
　本サイトでも、誌面のインタビューや連載読み物、ニュース記事などを掲載しています。

Concierge大連 公式サイト チャイナビ
大連欧凱諮詢服務有限公司
　1997年創刊、大連発であり、また最も古いフリーペーパーです。現在は大連のほかに上海、北京、香港などでも発行されています。A4（情報や読み物）とA5（飲食店などの情報）の2誌セットで発行されていましたが、近年、合併して現在は1誌で発行されています。新製品の情報、読み物も充実した誌面です。ウェネバーと同様に、日本式クラブなどのナイト系の情報は少なく、日系大手企業の広告もあるなど高い信頼を誇る雑誌です。
　公式サイトのチャイナビは日本語情報サイトでは最大級のボリュームです。電子ブックにも対応しています。

LOOK大連 公式サイト大連佐藤広告有限公司
大連佐藤広告有限公司
　大連のフリーペーパーで最もページ数が分厚く発行部数もナンバーワンの雑誌です。表紙が毎号黄色いことが特徴です。飲食店、ナイト情報などが充実しています。大連版タウンページという感じです。ゴルフコンペやハンセン病支援チャリティーコンサートなど独自のイベントも開催しています。姉妹誌が上海にあります。
　公式サイトでスキャン画像した全誌面を見ることができるのが、他社との大きな違いといえます。

ｉ.Ｄ（info Dalian） 公式サイト 廃止
大連愛迪広告有限公司
　こちらも老舗の雑誌です。ファッション系情報や飲食店、生活情報、ナイト情報、マッサージーなどが掲載されています。読み物は少なくナイト系の情報が充実しています。また、ｉ.Ｄのみしか広告を見ることができないお店など多数あります。そのため独自のネットワークを持っているようです。
　以前あった公式サイトは廃止されています。

大連わかる 公式サイト なし
韓商広告有限公司
　2011年8月創刊の新しいフリーペーパーです。ポット版と表紙に紹介しています。スマートフォンが一回りほど大きくなった大きさで、手のひらに収まります。大連市内、開発区の全バス路線紹介が特長です。マッサージ、日本式クラブ情報が全体の3分の1ほどを占めていて充実しています。
　公式サイトは確認されていません。

休刊、廃刊となったフリーペーパー

ビブレ 公式サイト 大連Navi
谷伍広告有限公司
　B5サイズより小さめの規定外のサイズの雑誌です。ホテル関連の紹介が多いのが特長です。開発区も含めホテルなどで入手しやすい雑誌です。日本式クラブ、各種バーなどのナイト情報充実です。2013年くらいで廃刊となっています。

大連アイズ（eyes Dalian）
　表紙を美人モデルさんで飾ることが特徴の雑誌。本社は福岡の会社です。読み物は少なめです。

散歩大連
　2008年7月創刊の雑誌です。毎号鮮やかな感じの表紙です。バスぶらり旅などの読み物があります。誌面は比較的薄め。おそらく創刊以来最も早く廃刊された雑誌です。

舗天蓋地（ホテンガイチ）
　他誌とかなり路線が異なると思われる雑誌です。日本語の他に中国語版、韓国語版があります。ホテル系の情報、広告が豊富です。そのため市内の飲食店ではあまりみかけません。ホテルなどに置かれていることがあります。

Ｒ’ｓ（Romantic Street）
　2008年3月以降発行されていません。当初はA5サイズで登場するも、途中で大連のDMの中で最も大きなA4を超えるサイズへ拡張した雑誌です。大きな誌面の特徴を生かした、美しい写真や風景が特徴でした。また、A5サイズ時代の表紙には日本のタレントを採用していることでも話題となりました。覚えている範囲では嘉門 洋子さんや宝生 舞さんなどなど数人が誌面を飾りました。

COMPASS
　発行ペースが徐々に落ちていき、いつの間にか姿を消した雑誌です。A5サイズでした。瀋陽の会社だったので瀋陽情報も掲載されていました。現在でも瀋陽では発行中です。

フリーペーパーを手に入れることができるお勧めスポット

永東書店
　ほぼすべての雑誌がそろっています。
ラマダプラザ大連
　冊数は大連のホテル1です。2階フロント奥にあります。
ホテル・ニッコー大連
　入り口左手のラックにあります。手軽に手にすることができる場所です。

　 各雑誌の制作会社へ直接訪れても入手することができます。バックナンバーも在庫があれば、もらえます。タイミングによっては忙しかったり、出払っていることもあるので、事前に電話連絡を入れた上での来社をお勧めします。

参考サイト
海外の日本語フリーペーパー
　中国国内も含めた世界中の日本語フリーペーパーを紹介しています。交渉発行部数の数字が興味深いですね。