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玉光街礼拝堂(旧大連聖公会教会)

玉光街礼拝堂(旧大連聖公会教会)

玉光街礼拝堂(旧大連聖公会教会)

大連市中山区玉光街2号
竣工 1928(昭和3)年
設計 W・ワーレン
施工 不詳
旧イギリス領事館の敷地内に英国聖公会の教会として建立された建物です。現存するものは2代目です。初代の建物は1913(大正2)年に黒レンガ造りだったようです。現在の赤レンガ造りの建物は、1928(昭和3)年に、イングランド国教会と日本聖公会の共同で建立されたものです。現在も現役のプロテスタントの教会として、毎週金曜日と日曜日に拝礼が行われているそうです。
入り口右側の礎石には、
神の栄光の為に この石を献ぐ  昭和三年五月六日  北京監督・神学博士 フランシス・エル・ノリス(縦書き)
To the Glory of God This stone was dedicated May 6th, 1928 Francis L. Norris, PHD, Bishop of Peking(横書き)
と刻まれています。しかし、現在は、半分ほどしか解読できないそうです。
宗教活動への迫害を受けた文革の時代にステンドグラス、聖光会風の祭壇が取り壊されています。それ以外は、建設時の状態を現在に伝えています。2001年に大連市重点保護建築に指定されています。

旧イギリス領事館と旧大連聖公会教会

旧イギリス領事館は中山広場に面した建物で唯一対外公館であり、そして、唯一取り壊された建物です(人民文化倶楽部は空き地だった場所に1950年に建築、翌51年に竣工)。1914年に竣工、小規模ながら落ち着いた雰囲気の2階建てのレンガ建築でした。1952年からは幼稚園として利用されて、1995年に取り壊されています。その後、2000年に現在の大連金融大厦が建てられています。
古写真を探したのですが、見つけることができておりません。非常に悔しいので、まだイギリス領事館が取り壊される前の80年代の中山広場の航空写真をご紹介します。小さく下に写り込んでいます。外観の色などは現在と同じようです。

80年代中山広場航空写真

出典サイト 文化遗产保护志愿者论坛
隣接する旧西広場(友好広場)教会の古写真は多く残されています。しかし、旧大連聖公会教会の古写真は見つけることができません。どうしてでしょうか。旧西広場教会より21年新しい教会となります。しかし、建立以来、一貫してプロテスタント系の教会として使われて続けていることに歴史的に高い価値を感じます。もし、古写真を見つけることができたら追加します。
参考サイト
玉光街礼拝堂(Wikipedia)
中村與資平記念館別館
MORISHINS MEW (ARCHITEC)
参考文献
『大連市政府指定 歴史的文化財50選-建築物-』 20世紀大連会議

アクセス / 地図

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この投稿は 2011年8月23日 火曜日 6:16 PM に 観光・遊び・買い物, 観光 カテゴリーに公開されました。

コメント / トラックバック2件

  1. 天天 より:

    先日、イースター礼拝に参加してきました。
    礼拝堂に入れない方の為に、隣りのビルに一室が用意され礼拝堂を生中継しながらの礼拝でした。

  2. 慶次郎 より:

    天天さん、
     コメント有り難うございます。おおお、イースター拝礼に参加されたのですか。すごいですね~。この教会はプロテスタント信者じゃなくても拝礼に参加したり、敷地内に入ったりできるのでしょうか。
     実は中へは入ったことがないので、紹介文が伝聞調になっています。入れるのであればぜひ中へ入ってみたいものです。

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掲載日: 2011-08-23
更新日: 2013-02-08
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